御施餓鬼
他人から貰った何回もの情け 為れ慣れた事だと何とも思わない 普通だと当り前だと邪見に為れるのでしょう 其れならば貴方の情けも目を留めずスルーで良いと 些細過ぎて見えない物は有る こんなに近くで待ってても 幼き心さえも持て余す 今の人には無い 御蔭様の心 御互い様をも 自ら捨て逝く 仁さえも捨てて 当りに中りたい 更に気色ばみ 皆喪に服す 言う程も皆は 考えも無く 還って往くの 今の人の心は何処へと 他人に尖り自分に鈍く 近くに空いて居る墓穴でさえ 見も為ず亦落ちる 人の暮しの中で拾ってた 他人も遣れるよな浅ましさ 情けをも掛ける人に成ろうと 仁さえも拾おう 本歌 遊吟 「絵はがき」